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アルゼンチン商標制度改正 相対的拒絶理由の職権審査を廃止

2025年12月11日、アルゼンチン国立工業所有権庁(INPI)は、「商標登録手続の迅速化及び予見可能性の向上」を目的として、商標審査制度を大幅に見直す決議583/2025を公表しました。

その結果、2025年12月16日から、INPIによる職権審査では、識別力を有するか、公序良俗に違反しないか、先願に係る出願・登録商標と「同一」の商標でないか、等の理由のみが審査されることになりました。

第三者の先願に係る出願・登録商標と「類似」しないかどうかについては、所定の期間(公告日から30日以内)に異議が申し立てられた場合に限り、審査の対象となります。

また、現行制度では、書誌審査後に公告が行われ、そのあとに相対的拒絶理由を含めて職権審査が行われているところ、2026年3月1日以降は職権審査後に公告が行われることになります。

今回の制度改正により、商標出願の早期登録が進む一方で、出願監視(ウォッチング)と異議申立の重要性が一層高まったといえます。

以上

 

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