知財ニュース

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2018/01/25

2018年1月10日、アルゼンチン政府は商標法及び意匠法を改正する法律を公布しました。主な改正点は次の通りです。

a) 商標の局通知応答期間は180日から30日に短縮される。(2018年1月12日以降に通知された局通知より適用)。
b) 異議申立の和解期間が1年から3か月に短縮される。
c) 異議申立における調停前置はなくなる。異議申立の決定は産業財産庁が行う。※これまでは和解による解決がなされず調停も調わない場合、出願人が訴訟を提起しなければその出願は放棄されたものとみなされていました。
d) 登録の無効手続及び不使用取消手続は産業財産庁に対して行う。※これまでは裁判所に対して訴訟を提起して行うものでした。
e)  産業財産庁は商標登録の一部を無効とする又は取消す宣言を行うことができる。
f)  商標権者は登録後5-6年の間に使用宣誓書を提出しなければならない。
g)  多意匠出願が可能となる。同一のロカルノクラスに属する意匠について、最大20個まで、1出願に含めることができる。
h)  同一のロカルノクラスに属さない意匠については、分割出願を行うことが出来る。
i) 登録後最大で6ヶ月間、公開を繰り延べることができる。
j) 意匠登録の更新申請期間が「満了前6-9ヶ月」から「満了前6ヶ月+グレースピリオド6ヶ月」に拡大される。

 

一部(a)発効したものもありますが、多くはまだ発効しておらず規則改正が待たれます。今回の改正は、実務上(特に異議申立や取消手続き等)大きな影響がありますので、追加情報が入り次第、このページでお知らせします。